【美容師】転職時の面接対策!!【前編】

美容師の面接対策これでバッチリです。

転職や就職を行う際に、必ず誰しもが通る道。
そう、「面接」です。

普段から接客を行なっている美容師の皆さんであれば、
「人と話すこと」自体に抵抗のある人は少ないとは思いますが、
ひとたび「面接」と聞いただけで、余計に緊張してしまったり、
普段の自分が出せなかったりする人もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、本サイトでは2回に分けて、
「面接の極意」を伝授したいと思います。

一般的に言われていることから美容師業界特有のことまで、
幅広く触れておりますので、是非ともチェックしてみてください!

はじめに

何故、面接するのでしょう?

面接対策のテクニックから入る前に、
本質的なことから考えてみましょう。

確かに美容師としての技術を見たり、経歴を確認するのであれば、
直接足を運ばずともチェックすることが出来ます。
経歴書を提出したり、過去にカットしたお客様の写真が溜まっているSNS等を伝えたりすれば、問題ありません。

もし、一度顔を見たいとなっても、SkypeやLINE電話等を使用することで、
離れていてもコストを掛けることなく、会話することが出来ます。
本当、便利な世の中になったものですね。

それにもかかわらず、企業の人は何故、面接をやりたがるのでしょうか?

この問いには様々な考え方があるかと思いますが、
私が思うのは、「安心感を感じたい」からだと思います。
つまり面接官は、「今日この人に会ってよかったな」と確信したいのです。

いくらITが発達した現代社会に生きる私たちでさえ、
画面越しもしくは対面によるコミュニケーションにおいて、
どちらから得た情報をより信用するかを考えると、
後者の方がより信用できると感じる人が多いと思います。

そのため、面接だからといって必要以上に構えず、
単純に人間として、「いかに安心感を与えられるか」、
「この人と一緒に働きたいと思ってもらえるか」を重視して、
会話のやりとりを楽しむことも重要なことではないかと思います。

面接前の準備について

面接は、「準備」の段階で既に合否が決まっていると言っても、過言ではありません。
ここでは、面接前の様々な準備について、お伝えいたします。

サロン研究 〜情報を調べて、予想を立てよう〜

採用面接を受ける前の下調べは、基本中の基本です。
しかし、ただ調べたことを丸暗記するだけでは、全く意味がありません。
仕入れた情報をもとに、自分なりの予想を立て、
サロンに対する質問を用意するところまで出来て、初めて下調べとなります。

そこまで行うことができれば、質問タイムで疑問を解消するのみならず、
「しっかり準備して来たんだぞ!」というアピールも同時に行うことが出来ます。

ex)「御社のサイトを拝見して、スタイリスト毎のSNS運用に力を入れておられるなと感じたのですが、サロン内でSNS運用のための講習を定期的に行なっているのでしょうか?」

しっかりと下調べしていることが伝わりますよね!
ここでは皆さんのために、「事前に調べておいた方が良いこと」の一部をお教えします!

*事前に調べておいた方が良いこと*

・サロンの「ウリ」は何であるのか

 サロンのコンセプト(他のサロンとの違い)や、店長/オーナーさんのこだわりを理解しておきましょう。
 サロンの特徴を明確にすることで、「何故そのサロンに入りたいのか」という問いを答えるヒントになるでしょう。

・メニュー毎の料金やクーポンの内容

 近くのサロンと比較して、料金が高いのか低いのかを知っておくのは、
 お店の戦略を考える上で重要な要素になります。
 あなたの「どのような技術を伸ばしていきたいか」という目標を叶えるために、
 戦略がマッチしたサロンを選択するのは必要なことですよね。

・よく来るお客様の年齢や性別

 サロンのHPや美容系サイトを確認すれば、傾向を掴むことは出来るはずです。
 正確に理解する必要はないので、予想が立てられるようにしておきましょう。

・お客様の口コミ評価の内容

 (前述の来院されるお客様の特徴もこちらで把握できます。)
 口コミサイト内のお客様からの評価もとても重要な情報です。
 サロンに来院されるお客様が、
 「何を求めてサロンへ来たのか」
 「施術や接客に対して、どのような感想を持っているのか」
 という情報を知ることで、
 「サロンに対して、自分がどのように貢献できるか
 という項目をサロンの長所短所に合わせて、カスタマイズすることが出来ます。

 また、「サロン側からの返信は、しっかりと行えているのか」という点は、
 「お客様を大事にしているのか」「細かい仕事も手を抜かず行う文化があるか」
 等のサロンの性質を知る上で、大きなヒントになり得ます。

・どんなスタイリストが在籍しているか(得意技術や趣味など)

得意技術や趣味などはサロンサイトだけでなく、
 Instagram等のSNSに載っていることが多いです。
 若手が多く活気が溢れているのか、
 ベテラン美容師が在籍しており落ち着いた雰囲気であるのか等、
 想像を膨らませるための糧としましょう。

・サロンが出来た経緯

「何故、今回人を募集しているのか」という背景を考えるためのヒントとなることもあります。
 「本店が別にあり、姉妹店としてシェアを伸ばそうとしている」
 「○○のサロンから独立したオーナーが半年前に立ち上げた」etc

・グループ店の有無

 お店同士の連携が活発な場合やお店同士の距離が近い場合には、
 ヘルプに入る可能性も考えられるため、事前に調べておいた方が良いでしょう。

・オーナーが美容室の他に事業展開しているか

 人口減少の歯止めが効かない現代日本において、
 「何故、この事業を行なっているのか」
 という理念を明確に持っているサロンは、今後も強いと思います。
 何故なら、「コンセプト」に一貫性を持っている可能性が高く、
 他のサロンと差別化することが出来、ファンがつきやすいためです。
 もし、サロン以外の事業を行なっているとしたら、
 理念を理解する上での大きなヒントとなるでしょう。


*質問は「3つ以上」用意*

「3つ以上」と言われてしまうと、抵抗感を覚える方も少なくありません。
ですが、上記の「*事前に調べておいた方が良いこと*」を読んで実践してくださった方であれば、
既に多数の良質な質問を考えることが出来ているのではないでしょうか?

お気付きの方もいるかとは思いますが、
「情報」というものの多くは、Web上でいくら調べても、
知りたい情報を「正確」かつ「信憑性」ある状態で手に入れるのは、非常に難しいんです。

要するに事前準備で重要なのは、
「調べる」という行為を行うことで、
「事前に手に入る情報」と「わからない情報」を仕分けすることなんです。

それが分かってしまえば、あとは単純明快。
「わからない情報」か「手に入った情報をもとに立てた予想の答え合わせ」を質問として、
面接の場で伝えていただければ、全く問題はないでしょう。

ちなみに、「3つ以上」の質問を用意する理由は、
知りたかった問いの答えを、こちらから質問する前に、
相手から説明してくれる可能性があるためです。
質問することがなくなって、折角のアピールチャンスを逃すことのないよう、
質問は「3つ以上」用意して、面接に挑みましょう。


*Web等で調べればわかることは質問しない*

ここまで読んでくださった方には、言わずもがなだとは思います。
「調べればわかること(勤務時間・福利厚生etc)」に関しては、
質問を控えるようにしましょう。

繰り返しお伝えしておりますが、サロンに対する熱意は、
「いかに十分な準備を行って、面接に臨んできているか」
という姿勢で相手に伝えることができます。

「ここで働かせてください!!!」と土下座をしたとしても、
ネットで調べれば、すぐにわかることすら答えられなければ、
サロン側は「ただ口だけの人なんだな」と判断せざるを得ません。

また「勤務時間は?」等というネットに載っている項目についての質問は、
「あなたのサロンには全く興味ないですよ〜」と伝えているのと同じになってしまいます。

逆質問という場を上手くアピールの場に使うことが出来るよう、
良質な質問を考えて、面接に臨みましょう!

*服装や身だしなみ*

美容師の面接では、一般的なリクルートスーツスタイルというところは、少ないようです。
サロンから服装の指定がない場合には、
「清潔感」を第一に考えたコーディネートにしつつ、
ある程度流行を抑えたおしゃれな服装で挑むのがベストでしょう。

清潔感のある服は、襟付きのシャツやジャケット、カーディガン、
落ち着いた色のパンツが挙げられます。
男性は、特にダメージデニム、サンダル、ショーツ、首回りの伸びたシャツ、
女性は、ヒールの高すぎる靴、ホットパンツ、ミニスカートなどは避けた方が無難でしょう。

ただ、絶対に曲げたくない自らのスタイルやポリシーがある方は、
普段施術する際に着る服でも問題ないと思います。
サロンの雰囲気とマッチするか、お互いに判断することが出来るからです。

また面接前日までに、「靴」は絶対に綺麗にしておいてください。
靴の手入れが行き届いているかをチェックすることで、
物を大事にする人なのかを判断しようとする面接官もおります。

そして、美容師の命である「髪型」も整えていきましょう。
お客様は、髪型のダサい美容師には施術してもらいたいとは思いません。
女性の場合は、メイクも重要な要素です。
必要以上に濃くする必要はありませんが、清潔感のあるメイクを心掛けましょう。

*面接の形式の理解*

美容師業界の面接では、格式張ったスタイルのサロンは、少ないようです。
お客様との距離を縮めることが大事なお仕事ですので、
お店側としても改まった姿よりは、普段の肩の力の抜けた姿が見たいわけです。

とはいえ、基本的な礼儀は人と関わる上での最低限のマナーです。
面接時だけでなく、面接のアポイントのやりとりの際にも、
丁寧な言葉遣いを心がけるようにしましょう。

また採用試験として、面接と合わせて、カット技術を確認するサロンもあるようです。
そちらの有無については、事前に採用担当者に確認するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、面接に臨む前の「サロン研究」や「身だしなみ」について、
解説させていただきました。

面接当日までに十分な準備をして、当日は会話を楽しむことを心掛けましょう。

次回の記事では、「自己PR」と「よく聞かれる質問への対策」についてお話させていただきます。

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